過去のアーカイブと、強欲な女教師の記憶(ドラマ『パズル』)

GWが終わって、観光客でにぎわっていた鞆の浦も、少し落ち着いてきた。

その合間に、今はブログの再構成を進めている。

「鞆町カフェー454公式HP」に置いていた過去記事を、内容に合わせてほかのサイトへ移していく作業だ。Notionのデータベースを見ながら、これはどこに置くべきか、これは残すべきかと、毎日のように整理している。

そんなアーカイブ整理の途中で、昔「note」に書いたまま眠っていた記事を見つけた。

読み返してみると、いつものように演出意図や時代背景を深く考えるような文章ではなかった。ひたすらドラマのあらすじを追いかけて、最後は「石原さとみが可愛いから、それで良し」と締めている。

今読むと、少し気恥ずかしい。

でも、こういう肩の力が抜けた文章も、これはこれで当時の正直な鑑賞記録だと思う。作品を深く読み解くのではなく、ただ娯楽として楽しんでいた。その感じが、そのまま残っている。

今回は移管作業の息抜きも兼ねて、当時の文章を「蔵出し記事」として残しておくことにした。


目次

【蔵出し録:ドラマ「パズル」】

美人だが強欲にまみれた女教師が数々の事件に自ら巻き込まれる・・・。 謎解きになると天才的能力を発揮する三十路過ぎの英語教師である鮎川が、頭脳明晰で人がいい3人の教え子を巻き込んで、数々の事件を解決していきます。

「パズル」作品紹介

出典:www.amazon.co.jp
  • 脚本:蒔田光治 / 大野敏哉 / 遠藤彩見 / 林壮太郎
  • 演出:片山修 / 宮下健作 / 木村政和 / 高橋伸之
  • 出演者:石原さとみ / 山本裕典 / 木村了 / 永山絢斗
  • エンディング曲:倖田來未「Moon Crying」

「パズル」あらすじ
進学校である近松大学付属辯秀高等学校3年の今村 真一(山本裕典)、神崎 明(木村了)、塚本 善雄(永山絢斗)は校門前に立っている女性、鮎川 美沙子(石原さとみ)を見かける。

鮎川は校長先生に用事があるらしく、彼らに案内をお願いする。鮎川はおしとやかで美人であり、3人もその容姿を見て「可愛いな」とヒソヒソを話す。 校長室に案内された鮎川は優しい口調でお礼を言ったあと、「用事が済んだらお茶でもしませんか?」と3人に言う。しかし「あ、勉強で忙しいですよね?」と申し訳なさそうに言う鮎川に、3人は「校門前で待ってるよ」とニヤケ顔で答える。

しかし終電が終わり、午前1時になっても鮎川は帰ってこなかった。その時、まだ彼らは鮎川に騙されていることに気づいていなかった・・・。

教師・鮎川美沙子、登場
翌日、病気で休むことになった英語の担任の代わりに赴任した鮎川を見てびっくりする3人。鮎川は大道 吾郎(金児憲史)に紹介されている時はおしとやかだったが、彼が教室から去ると態度を一変させ、口調が乱暴になる。 鮎川は若く見えるが教師歴10年のベテランで、三十路を過ぎている。普段は猫を被っており、表向きは清楚でしとやかに振舞うため、男性陣からの評価は極めて高い。だが彼女の本性は傲慢でがめつく、手癖も素行も悪くセコい女だった。

彼女の教育方針は、「私語は厳禁・質問も厳禁・付け届けは現金!」である。

出典:Champlus 寝言発信基地 – エキサイトブログ

鮎川は今村たち3人を見つけて、「昨日はよくもタメ口を聞いてくれたな!」と言い放ち、校門前で午前1時まで待っていたことを聞くと「おまえらがどこまでバカか試してみた」と、あざ笑う。 鮎川は授業を始めようとするが、辯秀高のレベルに愕然とする。彼女は英語教師だが実は英語が大の苦手であり、その実力は中学生レベル、いやそれ以下であった。鮎川は教科書を投げ捨て、単語の意味と読み方を結びつけた苦しい駄洒落を織り交ぜた英語の授業を行う。(例:COLDは「凍るど!」など)

第1の事件
その日の放課後、今村は友達である桜葉女学院の松尾 ゆうこ(岩田さゆり)から相談を受ける。資産家の青柳家の当主が亡くなり、遺言として家宝の在処を示した暗号が提示される。生前から「頭のいい人間に受け取る権利がある」と言っていた。 ゆうこは「私はほしくないけど、一族に良くないことが起きるかもしれないから、最初に見つけ出したいの」と色目を使いながら今村の手を握るが、実際は遺産を自分のものにしたい腹黒い女の子だった。

そんなことを微塵も疑ってない今村は神埼、塚本と3人で暗号を解こうとするがなかなか解けない。たまたまやってきた鮎川は、家宝の推定金額が億を超えると知った途端に目の色が変わり、暗号を見せるように要求する。鮎川は頭は良くないが、金が絡んだときは恐ろしく推理力や洞察力が働く人間であり、その暗号も瞬時に解いてしまう。

学校が休みの日に青柳家を訪れる鮎川と生徒たち。そこで関係者が何者かに殺され、捜査でやってきた鎌田 虎彦(塩見三省)は、生徒思い(に見せかけている)鮎川の可愛さと色香に惑わされて、捜査状況などを簡単に教えてしまう。 数々のヒントを持ち前の洞察力で解いていく鮎川。結局、財宝は得られなかった(もともと無かった)ものの、殺人事件の犯人を暴き、鎌田に感謝される。しかし、財宝が手に入らなかった鮎川は「大事な休みがお前達のせいで台無しだ!」と3人に逆ギレするのだった。

その後の事件と感想
その後も多くの遺産や財宝話を聞きつけ、一攫千金を狙う鮎川。それに付き合わされる今村たち3人。事件が起こり、それを解決するものの、結局鮎川の手には財宝は入らず、そのイライラを3人に八つ当たりして終わる……。毎回こんな流れの話です。

事件の謎解きがメインの物語になっており、同じテレビ朝日系列の「トリック」と同じ空気感です。石原さとみさんの態度の変わり身が新鮮で面白く、表現豊かな所が評価され、今の地位があるのだなと感心してしまいました。 毎回の事件を解決するだけで、鮎川や今村たちのプライベートなシーンがなかったところが悔やまれます。何か本筋があればよかったのですが……。

でも、石原さとみが可愛いから、それで良しです。

最終回はどうなるの?
全10回のドラマの中で、9話までは全く同じ展開です。最終回ぐらいは何か変化あるのかな……と思いましたが結局同じで、唯一違ったのが、警察から感謝状をもらうことくらい。 結局いつもお宝を手にできない鮎川。最後は3人が逆に嘘の財宝探しを提案して、鮎川をからかうところで終わります。なんだかんだで今村たち3人も財宝探しが楽しくなってきているのかな?と思わせるところで物語は幕を閉じます。


あとがき

……と、当時の自分は、鮎川美沙子というキャラクターの二面性と、石原さとみさんの思い切ったコメディぶりが、かなり気に入っていたようだ。

人には誰でも、表の顔と裏の顔がある。

ただ、ここまで自分の欲望に正直で、しかも清々しいくらいに暴走されると、見ていてむしろ気持ちがいい。

毎回、だいたい同じようなオチになることは分かっている。

それでも見てしまうのは、水戸黄門や吉本新喜劇に近い「変わらない安心感」があるからなのかもしれない。

今は、何かと変化や成長を求められる時代だ。

そんな中で、成長もしないし、反省もしない。それでも堂々としている鮎川美沙子の姿は、なぜか少し気持ちを楽にしてくれる。

思いがけず、昔の自分の文章から、いい気分転換をもらった。

今回のように、「深い考察はないけれど、当時の素直な熱量や楽しさだけは残っている」noteの記事は、Notionの奥のほうにまだいくつも眠っている。

せっかくなので、それらもそのまま埋もれさせず、今後も折を見て「アーカイブ」や「蔵出し録」のような形で、このブログに残していこうと思う。

では、最近はカフェインが気になりだしつつありながらも、浅煎りのコーヒーでも淹れ直して、また新サイトへの移管作業に戻ることにする。

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